
飛田新地 鯛よし百番 その2
昨日の記事の続きです。2階へ上がってきました。遊郭では客同士が顔を合わせないよう、帰り用の階段があると解説しているサイトもありました。こちらは来た時用ですね。
入ったお部屋はごく普通の懐かしい感じのする和室でした。古い旅館に来た時の匂いがするよー。館内の解説付き案内図をもらって食べる前に撮影探検しました。

このお部屋は中で一段高くなっていて、船が置いてあるような飾り付き。見てみたかった。それぞれの部屋の入り口には屋根があり、町に見立てています。

蔵のような部屋、横に井戸がある部屋なども。井戸は遊女がどこぞを洗ったのだというサイトの解説も目にしました。

廊下は狭いです。この日は大きな宴会場も埋まっていました。その部屋にはステージのような演台、楽屋のような小部屋もあるとか。

夜の中庭。いい感じ。遊女が手すりに肘ついてそうじゃないですか。

部屋の窓側の障子を開けると回り廊下というんでしょうか、向こうの方まで細い縁側のような場所で繋がっていました。カニ歩きしたら通れるかな、くらいの細さ。

風俗街の灯りが見えます。飲食店の体でやっています。店の名前が嬢の名前。赤いタコのような物が光っていますが、後で見たらたこ焼き屋でした。

お帰り用階段の壁には天神祭の絵。

写ってないけどこの上には鳥居が半分だけあります。

降りたところに清浄殿という名のトイレ。男性専用になっていて中が見れませんでした。2階の普通のトイレが女性用に。トイレは男女共用と聞いていたので安心したけど、ちょっと残念でもある。便座は和式にプラスチックの洋式をかぶせただけのやつ。

夜の雰囲気もまたいいですね。いやあ楽しかったです。大正時代から昭和33年まで本当に営業していた事などを想像するとすごい。建具や調度品を基本、修理しない。これも味になってます。文学・歴史好きな女子とかが好きそうな雰囲気でした。うちでは写真を両親に見せたら母がものすごく食いつきました。母も昔は神戸で仕事してたし、外から赤線を見ていたかも。父は娘の手前かしぶい顔をしていたけどw
百番の裏にはひっそりと遊女の慰霊碑があって、長い時間拝んでいる人がいらっしゃいました。
お帰りはタクシーで!タクシー、思ったより遠いんですけど!ここ、この道は女子だけで歩いてても怒られないですか!大丈夫ですか!と内心ちょっとビビリながら歩いて無事タクシーに乗れました。次はちゃんとご飯を紹介します。
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