2018年02月12日

飛田新地 鯛よし百番

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飛田新地 鯛よし百番

大阪市西成区山王3-5-25
12月をのぞく月曜定休(17:00〜23:00)

飛田新地が何かわかる方には突然どうしたと思われるかもしれませんが、目的は完全に建物です。ということで料理屋ですが、まずは大正時代に建てられた元遊郭の登録有形文化財を紹介したいと思います。

飛田新地をざっくり言うと風俗街ですが、昔のままのシステムを残した不思議な場所です。撮影しようもんならすぐ捕まるらしいです。百番はそんな地域の端っこにある、元遊郭だった建物をそのまま料理屋にしています。百番自体は昔からある居酒屋チェーン店ですね。行くと決めて調べてから知ったのですが、意外と天王寺・阿倍野から近い。歩いて行ける距離です。ただ先人たちの記事を読むと「女性はタクシーで行ってタクシーで帰ってください」とのことなので、天王寺からタクシーで向かいました。

どんな感じか知ってはいるのですが、タクシーの運転手さんに「ちょっとゆっくりめに走ってもらうことってできます?」と聞いたら「あー、ダメダメおばはんが怒る!」と。開いた玄関の奥に、遊女の顔見せのように嬢がいて、表寄りに「やりてばばあ」がいるわけです。冷やかしの女性客を乗せてゆっくり走ろうもんなら、そのやりてばばあが怒ると。だけど運転手さんは中を普通に走ってくれました。異世界です。

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近いのですぐ到着です。「運転手さんは女性だけをここに連れてきたこと今までないわー」と言われてましたが、他にも女性だけの団体客とかいらっしゃいました。予約よりちょっと早く到着したので、建物撮影。入り口の右側へ回ってみると桐。豊臣だ。豊臣家専用の出入り口があるみたい。

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玄関を入ると横に顔見せの間。大阪天満宮風に作られているそう。

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昔は花魁が座っていたのでしょうか。

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正面は中庭と太鼓橋。

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顔見せの間の奥は日光東照宮を模した陽明門。

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なので葵の紋。

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眠り猫もいます。本物そっくりではないけど、こっちの方が可愛いな。

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これも東照宮に似たものが。全部そっくりに作らないの、いいな。

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中庭が遊郭だなあ。岩は男女のシンボルだそうです。

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では2階へ上がります。階段、左に三条大橋、右に三条小橋とあります。
続きます。

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posted by 雫 at 20:53| 兵庫 ☀| Comment(2) | 京阪神語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

突然どうした! と思った一人です(笑)。

ちょっと前にここで職場の宴会を構想した(しただけ)ことがありましたっけね。

ところでこの桐紋(五七桐)は外側の花を
あえて欠いているように見えます。
何かいわれがあるものと思ったのですが...,
答えは見つからずじまいです。
Posted by ピイ at 2018年02月14日 08:46
ピイさん
わ、本当だ!館内欠けたり破けたりしてる場所が多くて、ここも劣化で欠けてるもんだと思ってました!反対側もないんですね。四七の桐とは何事か。何か遊び心があるのかもしれないですね。うまく撮れなくて載せてないんですけど、秀吉と淀君らしき絵が壁に描かれている場所もありました。

宴会されてるグループありましたよ〜。8人くらいから30人くらいまで。お鍋は美味しかったです。
Posted by 雫 at 2018年02月14日 21:03
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exclamation記事で紹介している価格、住所等は掲載当時のものです。現在、閉店情報などの追記ができておりません。