前回の続きを、札場筋付近から始めます。
札場筋の交番の場所には高札場がありました。高札場は時代劇でよく見るおふれの書いてある板を掲示する場所ですね。札場筋の名前の由来です。えべっさんのおこしや祭りの「おこしや跡地」も本来は札場筋の東側にありました。
この看板の会社も四井商店と同じく古いのです。昭和初期の地図に「奈加馬(高橋)看板店」とあります。
この工場も懐かしい雰囲気があって、なんとなく好きです。
本町筋はその昔は峯大路と呼ばれていました。
松原神社と染殿池の記事でも書いたように、本町筋は砂嘴(さし)です。北は越水まで入江になっていて、本町筋は細長い岬のような場所でした。
周りよりも少し高いのにお気づきでしょうか。43号線側から本町筋を見上げています。金鍔の谷矢製餡が見えますね。
今度は西宮中央商店街側から本町筋を見ています。どちらも結構坂になっているのが分かるでしょうか。本町筋は水害の時でも水に浸かったことはないそうです。
本町筋になぜ門前町ができたか。ただそこが古くから陸だった、ということなのです。
昔から親に連れられてえべっさんにお参りする時は、門前町だったということもあってかこの道を通っていきました。商店街の方を歩いてもいいんですが、この道を歩いて赤門が見えてくるのが嬉しいんですよね。
次にお参りする時は、賑わった昔の姿を想像しながら歩くのもいいかもしれません。
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