
山本二三展 −天空の城ラピュタ、火垂るの墓、時をかける少女−
神戸市立博物館でやっている山本二三展に行ってきました。「ラピュタ」や「もののけ姫」などのスタジオジブリ作品や、「じゃりン子チエ」、「名探偵ホームズ」、「時をかける少女」などアニメの背景画やイメージボードを展示しています。
500円で音声ガイドが借りられます。その声がラピュタのパズーや、ワンピースのルフィなどでお馴染の田中真弓さんでした。真弓さんとはお話ししたこともあるので、借りてみました。
こういうのは初めて借りたのですが、山本二三さんご本人の解説などもあって、見るだけでは分からないこともいっぱい。1、2枚の絵に長く解説があったりしてペースが合わずに困ったりもしましたが、聞いて損はないですね。

買ってきた絵葉書、100円。
「じゃりン子チエ」は店を机の下から見るようなアオリがとても多いと思ったら、猫の視点だと思い当たりました。右上のような、屋根の上からの俯瞰も何枚かありました。
この作品では大阪の安宿に泊り込んで取材をしたそうです。今までポスターカラーで描いていた絵を、水張りの水彩にしたとも。
これは原画の繊細さ、やわらかさが図録の印刷にはまったく出てないです。細い線は太るし、色も再現できないし、ふつうの4色印刷の限界だなあ。
音声ガイドで、なかなか満足いった作品はないが「時をかける少女」は完璧に近かった、と言われてました。
「時をかける少女」が一番好きだなあ。左の2枚です。細田監督が「ラピュタ」のような雲を描いて欲しいと依頼したそうです。ポスターやチラシの踏み切りと坂道の絵は真骨頂ですね。この頃から二三雲と呼ばれるようになったそうです。
右下は「火垂るの墓」。
疎開先、と書いてあるので、西宮かなあと思いました。
取材した87年当時の三ノ宮駅の写真もスクラップブックのまま展示してありました。タブに「満池谷」というページがあったんだけど、そこも見たかったなあ。87年の三ノ宮駅を知らないはずはないんですが、こんな古い駅だったっけ、というレトロな状態です。「火垂るの墓」に出てくるそのままの柱が、当時まだあったんですね。
仕事年表を見ると「火垂るの墓」をやる直前に、私の好きだった「夢幻紳士」の背景もやっていて、それも展示して欲しかったなーと思いました。
アニメや印刷物で観てもきれいだったものが、本物はもっとすごいです。昔こういう絵を描きたくて、専門学校に行こうとした事を思い出しました。点描や線のみで絵を描くの好きだったんだ。
あとは行けたら兵庫県立美術館のアリエッティと、手塚治虫記念館のいとうのいぢも観にいくんだ!

神戸市立博物館のミュージアムショップで買いました。
海上保安庁の廃盤海図を再利用した封筒!レターセットとかメッセージカードとかあって、思わず買っちゃった!ちょうどうちの辺りが載ってるのもあった!観るだけでなんか楽しい!
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